盛岡の地理

気候

気候は四季が明確で、桜の開花は東京にほぼ一ヶ月遅れ、満開時がゴールデンウィークに重なる傾向がある。夏は真夏日が続くが、熱帯夜となることは少ない。昼夜の寒暖差が激しい典型的な盆地性だが、積雪量は東北地方において比較的少ない。また、市内でも標高差など地理条件により気温差が顕著である。殊に玉山区藪川地区は例外的で、岩手県川井村区界、青森県酸ヶ湯と並んで、本州でも局地的に寒冷な場所のひとつとされ、厳冬期には零下20℃を下回ることもまれではない。気候の変化により年々積雪量が減少し、また、秋の訪れが停滞するようになっている。植生の違いにより、かつて当地での生育が難しいとされていた植物も、近年栽培が可能になってきている。

四方の山脈

岩手県の最高峰岩手山を北西に、駒ケ岳を西に、内陸部と三陸海岸とを隔てる北上山地の主峰早池峰山を南東に、円錐形の独立峰姫神山を北東に仰ぐ。
盛岡市は、これら東西の山並みを縫って流れる東北最長の大河北上川流域に沿う北上盆地の北端に位置し、南へ向かって平野部が開け、河岸段丘が発達している。南に南昌山、東根山を配し、市街の周縁部に「岩山」「愛宕山」「鑪(たたら)山」「蝶ヶ森」「飯岡山」「黒石山」「神庭山」など低い里山・丘陵地が入り組み、良好な緑地を形成するとともに、総じて街のランドマークとなっている。

三つの河川

盛岡の北から南へ貫く北上川(源泉は御堂観世音<天台宗北上山新通法寺正覚院>境内の「弓弭の泉」)に、西から雫石川、東から中津川が市の中心部で合流し、南方の平野部へ流れて穀倉地帯を形成している。
それぞれの河川上流にはダムが作られ、三方に湖をたたえる。
また簗川(やながわ)、米内川(よないがわ)、木賊川(とくさがわ)、諸葛川(もろくずがわ)、南川(みなみかわ)などの小河川が市内を流れる。

四つの湖沼

北上川の上流に「南部片富士湖(四十四田ダム)」、中津川の上流に「綱取ダム」、雫石川の上流に「御所湖(御所ダム」)があり、三大河川の調整を図っている。
また江戸時代に灌漑用として「上田堤」が築かれ、現在は「高松の池」として市民の憩いの場となっている。

交通

国道4号、東北自動車道、東北新幹線などの主要幹線道路や東北本線が、北上川に沿って建設されている。また、盛岡駅を基点に田沢湖線、山田線、花輪線、いわて銀河鉄道が走り、盛岡市を中心に岩手県道が放射状に伸びている。
東西に国道106号線で太平洋沿岸の宮古市、国道46号線で日本海沿岸の秋田市とほぼ直線で結ばれる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より


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