緑が丘地区振興福祉協議会  No.90

発 行 人  千 葉 健 一
事 務 局  緑が丘児童・老人福祉センター
      盛岡市緑が丘 3-19-18 TEL 661-8236
編集事務局 高松児童センター   TEL 662-0712
印 刷 所  岩手ワークショップ
                              平成29年11月 1日

祭り、二日目中止に。
一里塚まつり実行委員長
松 内 昭 彦

 毎年、一里塚まつりへの地域の皆様はじめ、多方面からのご協賛、ご協力、ご参加、誠にありがとうございます。
 今年は初日7月22日(土)は、時折り雨の降る天気でしたが、黒石野中学校応援団の躍動感、ブラスバンド部の素敵な演奏に大勢の観衆が盛り上がり、祭りが盛大に開催されたと感じました。
 しかし、23日(日)二日目は、悪天候となり岩手県内、盛岡市玉山地区、米内川は、水位上昇などにより、早朝に一部地域に避難勧告が出されました。一里塚まつり副実行委員長(緑が丘地区振興福祉協議会会長)から『盛岡市内に避難勧告が出ました。祭りを中止にするべきではないでしょうか。』と相談があり、参加者、協力者の安全を考えて、すぐに中止と決定致しました。
 二日目に、ご出演予定の方々、関係者、飲食、ゲームコーナーの出店者には大変ご迷惑をお掛け致しました。申し訳ございませんでした。
 今年の出店には、復興応援で岩泉町から『岩泉炭鉱ホルモン』に参加して頂き、初日に続く完売かと思われました。残念でなりません。来年、引き続き出店を約束しておりますので、宜しくお願い致します。
 第28回の一里塚まつりは、不完全燃焼で幕が下りましたが、9月に行われた『一里塚まつり実行委員会報告会』では、第29回目に向けて、この度の中止の対応の件、実行委員会各専門部の反省など、活発に意見交換がなされました。
 平成30年、第29回目の一里塚まつりは、連日快晴に恵まれることを祈願致します。ふれあいのある街づくりを目指し祭りを楽しく開催したいと考えております。皆様をお待ちしております。
 ありがとうございました。



「緑が丘地区の交通状況に関して」
緑が丘地区振興福祉協議会副会長   古 舘 喜 一

 昨年九月に開催された、緑が丘地区まちづくり懇談会において、地区内の交通状況に関して市当局に次のことを要望いたしました。
一、市道上田・深沢線の朝七時〜九時までのバス専用レーンの廃止。
二、盛岡三高北側交差点の信号機を時差式信号機に変更し、三馬橋方面への右折がスムーズに出来るようにしてほしい。
三、市道の緑が丘小学校入口交差点から黒石野中学校人口までの歩道部分(三か所)に横断歩道の標示をしてほしい。
四、市道深沢線の歩道上の街路樹が太くなり、枝道から本線に出ようとする車両の妨げになっており、選別後、伐採して安全を確保してほしい。

 昨年の懇談会から一年が過ぎましたが、この間、市の担当課並びに東警察署の担当者と協議を重ねて来ました。現時点での状況を報告させて頂きます。
 一 については、緑が丘地区だけでなく松園地区やバス会社との協議なども必要であり、現状では難しい状況との事です。
 二 については、当該交差点は十字路の為、松園方面から三馬橋方面への時差式信号機に変更するには、市内方面から来た車に対し、交差点を右折禁止にする事が条件との事ですが規制の対象となる住民の方々の同意が必要であり難しい状況です。
 三 については、公安委員会では緑が丘小学校人口より山祇神社入口までの歩道部分(五か所)を横断歩道の白線と一時停止の標識と標示の設置を検討しているとの事です。
 四 については、市の道路管理課より、該当する各町内会に伐採を希望する本の選別を依頼、その結果四十六本の伐採希望があり、市としては希望に沿うようにしたい考えですが、五月に上堂で倒木事故が発生し、予定外の出費の為、今年度は最も危険と思われる箇所の十二本の木が伐採されました。残りは来年度に伐採の予定です。

 今後とも地区内の交通安全活動に尽力いたしますので、宜しくお願いいたします。

今こそ「自分の人生を愛せよ」
黒石野中学校 校長 斉藤 眞理子
 黒石野中学校には、校門脇の園庭・志気の丘に、私の好きな校是『自分の人生を愛せよ』と刻まれた石碑があります。
 本校を訪れる人は皆、背景に壮麗な岩手山を望み、この伸びやかな書体を目にします。全国的に非行の嵐が吹き荒れた昭和60年秋、当時の生徒会が「黒中再建の志気」を込め、開校40周年記念事業実行委員会により創設された石碑です。ちなみに、県内で初めて男女ともブレザー型の制服になったのはその前年で話題になりました。
 石碑建立から30年の年月が経過し、創立71年目の黒石野中学校に東日本大震災以来6年ぶり二度目の着任となった新校長を地域の皆様も石碑も変わらず温かく迎えてくださいました。
 発災のあの日あの時、ここで心に誓った「黒石野の子ども達を守り、強く生き抜く力を育てる」決心が私の強い使命感となっており、本校の現職員もまた同じ思いで子ども達を鍛えているところです。
 岩手の学校教育=『子ども達につけたい力』について論じる時、「復興教育」を基軸に、【確かな学力】【豊かな人間性や社会性】 【健やかな体・体力】のバランスのとれた育成が命題です。最近の小中学生を育てていて、私が特にも必要と考えるのは、『自尊感情・自己有用感』『品性のある自己表現力・コミュニケーションカ』であり、我が黒中生もまた然りです。確かに非行も少なく、大人しく、あまり失敗もしない賢い子ども達が多く、落ち着いた学校生活を過ごしていますが、他と比較して自信がないと挑まない、気持ちが通い合う関係づくりが苦手で避けたり、逆に攻撃していじめの態様になったりする傾向があります。スマホ等、情報機器の家庭での使い方についてもトラブルが増加し、重大な人権問題につながっています。
 機会あるごとに、校長から黒中生に伝え続けているメッセージがあります。それは、『命を大切にし、可能性を信じ、挑戦し続け、自分の人生を愛せよ』です。
 子どもの個性や能力は同世代の切磋琢磨の中でさらに伸び、様々な人達との出会いを通して新たな可能性を広げます。学校は、やがて社会人となる愛しい子ども達の将来のため ― どんな困難や状況にあっても深くものを考え、たくましく乗り越え生きていく素地を育成する ― 人づくりのために、これからも邁進します。
 地域の皆様には、引き続き応援をよろしくお願いいたします。
 今日も朝の光が眩しい志気の丘に、30年間黒中生を見守り続けた石碑『自分の人生を愛せよ』が悠然と輝いています。
 71年目の今こそ黒中生の大切な道標です。

(その他の記事については割愛しました。)
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