平成22年「第7回目 一里塚整備(薬剤散布)」
10月 6日(水)、上田一里塚、7回目の整備として薬剤散布を行いました。
塚に植えた赤松、植樹当初からカイガラムシが付いていて樹勢を削いでいました。
この、松の枝の先端に見える白いものが、マツモグリカイガラのコロニーです。
この虫に寄生されると、赤松の枝は樹勢を失い垂れます。虫の活動が休息すると持ち上がり、枝が波をうった形になります。
このように下がって先が持ち上がり、次の年にはまた下がり また持ち上がり・・・
2008年6月2日に撮影した、中央の松に寄生したマツモグリカイガラのコロニー
この年、薬剤散布を何度かにわたって徹底的に行い、もう大丈夫かと思っていましたが、今年の樹木医診断の下見で、また発生しているのを発見。
10月6日、あんべ@佐藤が、一人で薬剤散布を行いました。(他の方がいるとその人に薬がかかって危険なため)
ちょうど今、カイガラムシがコロニーから出て活動をする時期、1〜2週間 間をおき再度散布します。
2010年10月6日の一里塚
改めて塚の上に登ってみれば、「過日の「枝抜き」で、下枝の剪定だけで、他は残して下さったはずの「枝の生長点」が数多く切られ・・・・上には伸びるが枝が広がらない姿に。
上に伸びる頂点もそうですが、枝の生長する部分は植物のセンサーなのです。
伸びて行くに従い他の植物や障害物を感知し、それによって本体への信号を送るのです。 信号を受け取った本体は、それに従い幹や根を丈夫にし、センサー枝を伸ばしたり自ら枯らしたりするのです。
あの時にはもう切られていたのかなぁ・・・ざんねん!!
でも、これから継続的に見ていけば、一里塚の松は順調に生育するでしょう。そう願います。
ついでに、周りに生えている「タンポポ」を抜きました。
タンポポやギシギシなどの宿根草を残すと、巨大なロゼット(葉が放射状に広がる)になり、景観を損ねます。
100本ほどを取り去りました。今年度は もう一回草苅をして、一里塚整備が終わります。
|
文・写真、あんべ@佐藤
|